#35

組織における心理的安全性とは「自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態」を指しますが、この概念が、残念ながら組織内で誤解されているケースが多く見受けられます。

 

心理的安全性を単なる「和気あいあいとした雰囲気作り」「和やかな職場風土」と誤解してしまうと、上司は厳しいフィードバックを避け、メンバー間では過度な慰め合いが進み、結果、組織全体の成果志向が低下して組織の成長の機会を阻害してしまうといった状況に陥ります。

組織における心理的安全性とは、リスクを恐れずに意見を言える環境を指すものであり、決して部下や同僚を甘やかすことではありません。厳しいことを言わず褒め続けたり、飲み会を開催して家族のような関係を築いたりすることでもありません。

成果と直結しない心理的安全性は、従業員の自己改善の機会を奪い、組織全体のパフォーマンス低下につながります。

 

心理的安全性を高めつつ成果を追求するには、適切なバランスが必要です。

まず、管理職はメンバーの意見にしっかりと耳を傾け、尊重する姿勢を崩さないことが重要です。そして、自由な意見表明を促進する一方で、目標達成に向けた具体的かつ建設的なフィードバックを定期的に提供し続けることが必要です。

たとえば、メンバーが自由に意見を言えるような会議の場を設けつつ、その意見がプロジェクトの進行や結果にどのように貢献するかを明確にしてフィードバックを行うなど、成果に結びつく心理的安全性の構築こそが組織にとっての真の価値を生み出します。目標達成に向けて、社員の意見を取り入れながらも、明確なガイドラインと期待を示すことで、心理的安全性と組織の成果は共に高まります。

#33

5つの人間関係力

 

第1は「正対コミュニケーション力」。

これは、相手の心に「正対」して対話をすることができる力である。

人間関係がおかしくなるのは、実は、「どうせあの人は」という形で、偏見や決めつけで相手を見るときである。だが、偏見や先入観を持たず、虚心に相手の心に正対して向き合うとき、不思議なほど、人間関係は改善していく。

 

第2は「非言語コミュニケーション力」。

これは、相手の「無言の声」に耳を傾けることができる力である。

誰の心の中にも、言葉で語らない隠れた「本音」や「本心」があるが、その表情や眼差し、仕草の奥にある「声なき声」に心を向ける細やかさがあれば、人間関係は、必ず良き方向に向かう。

 

第3は「課題アクセプタンス力」。

これは、目の前の問題を、自分の成長の課題として「引き受ける」ことができる力である。

逆に言えば、起こった問題を常に他人の責任(他責)にする人は、成長もできず、多くの場合、周囲との人間関係を損ねていく。

 

第4は「和解アクション力」。

これは、心が離れてしまった相手とも、自分から心を開いて「和解」することができる力である。真の人間関係力とは、決して人とぶつからない力ではない。たとえぶつかっても、しなやかな心で和解できる力である。

もとより、自分から心を開き、声をかけることは容易ではないが、これができたとき、以前よりも相手との関係が深まっていることは、しばしばある。

 

第5は「自我マネジメント力」。

これは、自分の心の中の「小さなエゴ」の動きを見つめることができる力である。

人間関係が下手な人は、しばしば「自分が見えていない」という状態になるが、その「自分」とは「自我」(エゴ)に他ならない。

この「エゴ」は、対人関係において、しばしば厄介な動きをするが、されど、我々は、それを捨てたり、消したりすることはできない。唯一できることは、それを「ただ静かに見つめる」ことであるが、そのとき、不思議なほど、エゴの厄介な動きは鎮まっていく。そして、悩ましく思っていた対人関係も、好転していく。

#32

前立腺とは?

 

前立腺は男性だけにある臓器で、膀胱のすぐ下、骨盤の最も深いところに位置しています。

 

前立腺のはたらきは、男性の生殖機能に密接に関係しています。尿の通り道である尿道と、精液の通り道である射精管は、前立腺の中で合流します。

 

前立腺は大きく分けると尿道の周りの移行領域という部分と周囲の辺縁領域という部分に分けられます。

 

前立腺に多い疾患は、主に前立腺肥大症と前立腺がんです。

この二つはまったく別の疾患ですが、時として一つの前立腺に同時に起こることがあります。

両方とも50歳以上の男性に多い疾患です。

 

前立腺肥大症とは?

前立腺の中の尿道を取り巻く部分(移行領域)が年齢に伴って大きくなることによって引き起こされる症状です。

この症状には「おしっこの出が悪くなった」「おしっこが出始めるまで時間がかかる」「夜中に何回もトイレに起きる」「おしっこを我慢するのがつらい」などといった様々なものがあります。

#31

ロンドン大学がん研究所は、2040年までに前立腺がんの年間診断数が全世界で現在の約2倍になり、同疾患に起因する年間死者数は85%増加すると予測する論文を発表した。

 

英医学誌ランセットに4日に掲載された同論文は、40年までに全世界で年間約290万人が前立腺がんと診断され、20年時点の140万人の2倍以上になると予測。

 

特に低・中所得国の男性患者の増加が著しいとしている。同疾患による死者数は、20年時点の37万5000人から、40年には年間70万人近くにまで増加するという。

 

前立腺がんは、すでに男性が罹患するがん全体の15%を占めており、世界の半数以上の国で、男性に最も多く見られるがんとなっている。女性が前立腺がんと診断されることもあるが、女性に見つかる確率は、生殖器がん全体の0.003%と極めて小さい。

 

前立腺がんの罹患率と所得に関係がある。

遺伝の要因もあるが、低所得国の罹患率が高い。

 

低所得国=発展途上国

発展途上国=衛生環境面の不整備、医療の不整備

→がんの発見遅れる→手遅れになる

 

そもそも前立腺がんって?

前立腺って?

#30

藤田紘一郎先生

 

菌の研究をしてる学者

腸内環境が脳の健康に影響してるという研究で有名になった先生

 

話し方やお人柄などとてもユーモアで面白い先生。

 

既にお亡くなりということで、もっと早くに知っておきたかった先生。

#29

ファンクショナル産業とエモーショナル産業

 

ファンクショナル産業

機能的価値

ロボット、AIが代用可能

物を作ったり、届けたり、計算したり

 

エモーショナル産業

情緒的価値

ロボット、AIが代用できない

歌手、お笑い芸人、芸術

 

今後はロボットやAIがファンクショナル産業を担い、人間がエモーショナル産業を担う。

 

言い換えれば

エモーショナル産業で活躍できる人間にならないとロボットに仕事を奪われる。

 

エモーショナル産業で活躍できる人間とは

情緒的価値を生み出せる人間

情緒的価値とは

人間の心に感動をもたらす

 

感動がわからない人間は

相手に感動を与えられない

 

感動とは

自分の期待を大きく上回ったときに

感動を感じる

 

感動体験を増やして相手に感動を与えられる人間になる。

すなわち

今後のエモーショナル産業で生き残っていく人間になる。

ということ。